中学受験 社会の問題集・参考書

中学受験の社会問題集!難関校におすすめの参考書を紹介

中学受験の社会問題集!難関校におすすめの参考書を紹介

「難関校」の中学受験の社会問題集・参考書でおすすめのものを紹介していきます。難関校は「知識があること」は当然のこととして、「知識を自由自在に活用すること」を要求してきますから単なる暗記だけでは太刀打ちできません。

そう聞くと不安になるかもしれませんが、今回挙げていく問題集などを利用して「適切な勉強」をしつつ、自分で現在の社会問題に目を向けるなどしていけば、きっと合格を勝ち取ることができることでしょう。

中学受験で難関校を受ける場合の社会の問題レベルとは?

まず、「難関校の社会の問題のレベル」をおおよそ掴んでいただくために、「架空の問題例」を一つ挙げます。

『太陽光発電システムの普及により、どのような社会問題が解決に向かっているのかということと、見えてきた別の課題を100~120字でまとめなさい』

※「太陽光発電システム」の部分は様々な社会的ワードに置き換わると考えてください。

ここから分かるように、難関校の中学受験の社会に挑む場合、「単なる知識の暗記」だけでは全く太刀打ちできないと言えます。
「知識と知識を関連づける能力」「現在起きている社会問題について深く理解すること」などが求められます。

そして社会の記述問題は「自由記述」ではなく、

・知識の正しさ
・根拠の正しさ
・文章としての読みやすさ

などが採点基準となっています。そして字数は「過不足なく記述すればこれくらいの長さになる」と判断して設定されています。
ただ、ある程度の「型」があることは確かですから、難関校を受けるとはいっても、問題集や参考書で対策することができます。

難関校の中学受験の社会は「選択問題」の難易度も高い

難関校の中学受験の社会の「選択問題」では、例えば「A~Dから間違っているものを選びない。ただし全て正しい場合はEと書きなさい」など、「勘」「ある程度の知識」では正答できないよう工夫されています。

そのため問題集・参考書で「選択問題」にチャレンジするときも、「なぜそれが正解なのか」「自分の知識とのズレがないか」などをきちんと確認する必要があります。
仮に選択問題で100点を取ったとしても、全問丁寧にチェックしましょう。

難関校の中学受験の社会では問題集・参考書を使いつつ「社会の動き」にも目を向ける

いかに優秀な問題集・参考書であっても、「1冊に書かれている内容」には限りがありますから、自分自身で「社会の動き」にも目を向けておく必要があります。
「問題集・参考書などから習得した知識は、今の社会にどのように関係しているのか」という発想を持ちつつ勉強を進めていきましょう。

難関校の中学受験でおすすめの社会問題集・参考書

それでは難関校の中学受験に挑戦する人におすすめの社会問題集・参考書をいくつか挙げていきます。

中学入試 最高水準問題集社会〔歴史〕

難関校の過去問が掲載されている問題集です。時代ごとの入試問題によって知識を確認しつつ、その知識についてさらに掘り下げて学ぶことができます。
また、歴史の総合的な問題や、苦手としている子供が多い「歴史と地理を組み合わせた問題」も掲載されています。
さらに、「新傾向」「難問」「頻出」と問題がカテゴライズされていますから、「志望校が扱う問題の傾向」を研究するためにも有効と言えます。
別冊の回答は非常に充実しており、難関校受験レベルの考え方や知識が掲載されていますし、類題にも立ち向かえるような構成になっています。

ただ、全て習得することが困難な問題集ですから、「そのときの成績に合った問題」をメインに挑戦することをおすすめします。

中学入試 最高水準問題集社会〔地理〕

難関校の中学受験における社会問題の「地理分野」では、優れた思考能力が求められます。
そして、この参考書には「とにかく考えさせる問題」がたくさん載っていますから、トレーニングに最適です。

また、かなり難易度の高い問題も収録されていますから、こちらも「自分のレベルに合った問題」から取り掛かることが大事です。

中学入試 最高水準問題集社会〔地理・思考問題編〕

1個上で紹介したものと比べても、さらに「考えさせる問題」の多い問題集となっています。
近年の難関校の中学受験の地理分野では、「地図や資料(グラフ、統計など)を交えた問題が目立ちますが、そういったトレンドにもしっかり対応しています。

まず、知識の理解度を確認できる「(難関校にしては)基礎的な問題」からスタートできますし、「歴史と組み合わせた問題」「地理の総合問題」などにも挑戦することが可能です。

そして模擬試験も収録されていますから、「制限時間」を意識しつつ、総仕上げのために活用しましょう(もったいないですから知識の薄い段階で模擬試験をするのはおすすめしません)。

また、解説が充実しており「正解するための考え方」を理解できますから、丁寧に読み込みましょう。すると「こう考えればいい」ということも分かり、様々に応用が利くようになることでしょう。

中学入試 最高水準問題集社会〔政治・国際社会〕

難関校の中学受験に挑戦する子供の中にも、「政治・国際系の問題」にはあまり手をつけない人が少なくありません。ですが、それではもちろん合格しにくくなることでしょう。
この問題集には難関校の入試に欠かせない内容が網羅的に収録されていますから、「出される問題の傾向」を把握することもできます。

ただ、政治・国際社会問題はどんどん変化していくものであり、「時事問題」的な側面もあります。ですから、時事問題に特化した問題集・参考書も併用することをおすすめします。

最高水準ノート小学社会〔記述問題編〕

冒頭でお伝えした「必要な要素を全て盛り込み、指定の字数でまとめる」というトレーニングをすることが可能です。問題のレベルは4つありますから、成績に合わせて取り組むことができます。

解説には「解答例」「解答を導くまでの過程」「正解を書くための要点」などが記載されていますから、「自分の記述との違い」「何を求められているのか」を理解できるまできちんと読み込みましょう。

決して簡単ではありませんが、先ほどもお伝えした通り、ある程度の「型」があります。そのため、難関校の中学受験に挑もうと思えるレベルの子供であれば、「練習」によって習得できることでしょう。

難関校の中学受験で勝利するための社会問題集・参考書の使い方のコツ

最後に問題集・参考書を使うときのポイントを改めてまとめます。

「正解を導くまでの過程」をきちんと理解する

どの問題にも言えることですが、「正解していたかどうか」はそれほど重要ではありません。「正解に導くまでの過程」を明確に把握することこそが大事です。仮に「正解していても、そこに至るまでの考え方がおかしかった」というのであれば修正しなければなりません。

社会に限りませんが、「同じ・似た問題が出たら二度と間違わない」というレベルまで勉強したいところです。

自分の記述答案の「クセ」を把握する

特に記述問題では、自分の回答の「クセ」を見つけることも大事です。クセの種類としては
例えば「一つのポイントにだけ偏って書いてしまう」「不要な説明まで入れてしまう」などがあります。こういった傾向が見つかったら、それを修正していくつもりで、さらに問題に挑戦していきましょう。

後回しにしない|問題集・参考書があっても間に合わない場合も

難易度の低い学校を受験するのであれば、「社会科目は直前にひたすら暗記する」というやり方でもなんとかなるかもしれません。

ですがお察しの通り、難関校の中学受験の社会の問題には、そのような方法では歯が立ちません。ですから、きちんと計画を立てつつ、早めに取り掛かることをおすすめします。
中には小学校1年生のうちから、簡単な問題集・参考書を使い始めている人さえいます。

まとめ

「難関校ではない中学受験を受ける場合でも、できるだけ4年生のうちに基礎的な勉強(暗記など)を始めるべき」と言われるくらいに、社会の勉強範囲は幅広く、奥が深いと言えます。そして難関校を受けるのであれば低学年のうちに勉強をスタートしたいところです。

その上で5~6年生くらいから今回挙げた問題集・参考書を使い、「点数を取るための学習」をしていけば、たとえ難関校であっても合格することは夢ではなくなります。

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