「どのように勉強すればいいのか見当がつかない」などと考えて、中学受験の国語の勉強を後回しにする子供が少なくありません。また、理科や算数に比べると、国語は「勉強の即効性」が低くなりやすいです。
ですが、その国語も良質な問題集や参考書をきちんと使って勉強すれば、確実に成績をアップさせることができます。また、他の科目(算数、社会、理科など)にも文章問題はありますから国語力を上げると、トータルで成績が伸びていくことでしょう。
中学受験国語おすすめ問題集・参考書【漢字問題】
中学受験国語において、「あまり配点が高くはない」という理由で「漢字問題」の勉強をしない子供も少なくありません。
しかし、漢字はテクニックがほとんど必要ない暗記科目ですから、誰にとっても得点源となります。また、国語の記述問題や作文でも漢字の間違いあれば減点されます。
正しく書ける正しく使える小学漢字1006
小学校で習う1006種類の漢字が収録されており、書き順や書き方のポイントなども掲載されています。漢字の成り立ちや覚え方も教えてくれますから、漢字が苦手な子供には特におすすめです。
中学入試でる順過去問漢字合格への2610問
特に中学受験国語の漢字問題の「基礎固め」に役立ちます。難関中学以外であればこの参考書を1冊こなすだけでも十分と言えます。
ただ、漢字問題があまり出ない中学校を受験するケースでは、過剰な内容になってしまう可能性が高いです。
そのため1個上で紹介した「正しく書ける正しく使える小学漢字1006」を使ったり、過去問の分析をして特定の部分だけ勉強したりすることをおすすめします。
サピックスメソッド漢字の要ステップ1マスターブック
こちらは難関中学を受験する子供にのみ向いている漢字問題集です。難関校に挑戦するのであれば抑えておきたいところですが、そうでなければ一切不要と言っても過言ではありません。
中学受験国語おすすめ問題集・参考書【語彙問題】
中学受験国語の「語彙問題」としては、四字熟語、慣用句、ことわざが扱われやすいです。
また、ただ暗記するだけでなく、「いつ使うか」「どう使うか」なども知っておかなければなりません。それを満たすことができる問題集・参考書を紹介します。
慣用句・ことわざ新装版
中学受験をする小学生に向けた学習漫画であり、読むと語彙力を高めることができます。
ただ、漫画だけで全てを学ぶことは困難ですから、読み進めながら実際の問題にも挑戦してみることをおすすめします。
ドラえもんの国語おもしろ攻略
こちらも学習漫画です。特にドラえもんが好きな子供にはおすすめです。
保護者に方々からすると「そんな理由で問題集・参考書を決めていいのだろうか」と感じるかもしれません。しかし、「まずは興味を持つ」「モチベーションを保つ」ということは非常に重要ですから、大事な選択材料と言えます。
ちなみに、この「ドラえもんの学習シリーズ」は全部で数十冊あります。
どれも役立つので、必要なものがあれば他にも調達してはいかがでしょうか。
ちびまる子ちゃんのことわざ教室
こちらは「ちびまる子ちゃんの満点ゲットシリーズ」の中でも特に評価の高い、ことわざの勉強ができる参考書です。
楽しく読み進めることができますから、中学受験をしない子供にもおすすめです。もちろんシリーズの他の本を揃えてみるのもいいでしょう。
なお、中学受験国語の「語彙問題」参考書についてもっと知りたい方は、中学受験の語彙力問題集のおすすめは?というページも併せてご覧ください。
中学受験国語おすすめ問題集・参考書【読解問題】
国語の読解問題で点数が取れない子供はたくさんいます。
また、そもそも日本人全体の読解力が落ちてきているとも言われていますし、中学受験をしないとしても、子供の将来のために鍛えさせておいてはいかがでしょうか。
そして読解問題を解けるようになると、「論理的思考力」もアップします。
すると国語に限らず全ての科目で役立ちますので、問題集・参考書できちんと勉強しておくことをおすすめします。
ふくしま式「本当の国語力」が身につく問題集(小学生版)
こちらは中学受験国語の「読解問題」の基礎固めをしやすい問題集です。
「比較する力」「言い換える力」「辿る力」などのトレーニングをすることで、論理的思考力をアップさせることが可能です。
啓明舎が紡ぐ小学国語読解の応用4年~6年向け
解説が充実していることでも人気になっている、中学受験国語の読解問題を解く力を身につけるための問題集です。
ちなみにこの問題集は「本文に目を通す→まず回答を見る→その答えになる理由を考える→解説を読む」というふうに、少しイレギュラーな使い方をするほうが高効率になるかと思います。
塾で教える国語「文学的文章の読解」実戦問題集
中学受験国語では「短時間で解くスキル」も求められますが、この問題集でその能力を鍛えることができます。
そのため、特に「中学入試レベルの読解問題も解けるものの、時間が足りない」という人におすすめです。
中学受験国語おすすめ問題集・参考書【作文】
多くの中学受験国語試験において「作文問題」が出題されます。
それでいて、「上手な作文の書き方」などをあまり教えない小学校も少なくなく、「書けない子供はいつまでも書けない」という状況になりがちです。
ですから、問題集・参考書を使ってしっかり鍛えることをおすすめします。
また、作文力をアップさせるには時間を要しますから、早めに取り掛かることを推奨します。
小学校6年生までに必要な作文力が1冊でしっかり身につく本
こちらは「作文力が全くない状態」からでも、200字程度の作文を数回作ることで、作文力をアップさせていくことができる問題集です。また、「そもそもまだ長文を書くのが辛い」という人にもおすすめです。
まずは「助詞がない作文の練習」からスタートしますから、作文に対して苦手意識を持っている子供でも無理なく取り組むことができます。
子どものための論理トレーニング・プリント
国語の要とも言える、コミュニケーション能力、文章力、論理力を高めることができる問題集であり、「作文の基礎固め」にも向いています。
中学受験をしない子供にもおすすめですし、小学校1年生から取り掛かることもできます。
イラストがあるので楽しみつつ学ぶことが可能です。
作文力で合格! 公立中高一貫校/適性検査対策問題集
こちらは中学受験国語に挑戦する小学校6年生向けの問題集です。
小学6年生や中学受験合格者が作成した作文を用いて解説していますから、「これくらいの文章を書けるようになればいい」というイメージを掴むこともできます。
また、読解力を上げるための本選びのコツや、作文が苦手な人向けの書き方のアドバイスなどもありますから、そちらも習得しましょう(特に後者)。
中学受験国語おすすめ問題集・参考書【ハイレベル問題】
最後は、目安として偏差値60以上の中学校を受験する人におすすめの、国語問題集・参考書を紹介します。
文章読解の鉄則
「センスだけで国語問題を乗り切ってきたけれど、論理的に解けるようにしてさらに得点をアップさせたい」という子供におすすめの参考書です。
「もともとの才能だけで国語が得意」という子供は少なくありませんが、それだけで難関中学の国語問題を解くのは困難です。
特進クラスの国語
「難関校」「超難関校」の2レベルで構成されており、自分が受験する中学に合わせた勉強がしやすい参考書と言えます。
解説には国語問題におけるテクニックやポイントが載っていますから、必ず目を通して理解しましょう。
中学入試 最高水準問題集国語【文章問題】
最高レベルの中学受験国語問題集であり、そもそも問題文を理解することさえ難しいかもしれません。ですが問題を解いていくことで「慣れて」いけば、だんだんと成績がアップしていくことでしょう。
もちろん解説も充実していますし、先に解説を読んでおくのもおすすめです。
まとめ
「中学受験の国語は勉強しにくい」と考えている人が少なくありません。ですが、結局のところ「分野別に問題集・参考書を使って勉強する」というオーソドックスなやり方で学力を伸ばしていくことが可能です。
特に漢字については「暗記」の側面が強いですから得点源にしやすいと言えます。また、「作文」に関しても、きちんと対策している人は少ないですから、ライバルに差をつけやすいです。漢字・作文にもしっかり取り組み合格に向かっていきましょう。
なお、国語だけでなく、算数・理科・社会といったおすすめ問題集も知りたい方は、中学受験の問題集や参考書のおすすめは??というページもご覧ください。