中学受験「算数」におけるおすすめの問題集・参考書を紹介していきます。学校や塾での勉強だけで中学受験を乗り切るのは困難であり、問題集や参考書を活用して、自力で偏差値を上げていくことも重要です。
そして実は中学受験の算数に関しては、「やり方さえ知っていれば手間取らずに解ける」という問題が少なくありません。これはつまり「知らないというだけでも不利になる」ということですから幅広い問題に触れていくことが大事と言えます。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【計算問題】
どの問題を解くときにも計算の「正確性」と「速度」が求められますから、軽視してはいけません。これらを鍛えられる問題集・参考書を紹介します。
中学入試でる順過去問計算合格への920問(中学入試でる順)
中学入試算数の計算問題は、「解けるけれど、テクニックを知らないと時間がかかる」というものが多いです。中学受験は「効率」が重要です。この問題集で計算に「慣れて」しまいましょう。
チューリッヒ先生の計算問題中学入試対策ゼミ
こちらは小学生が苦手としやすい部分に重点を置いた問題集です。
小学5~6年生向けです。
ちなみに無料で「問題解説の動画講義」を利用可能です。
つまずきやすいところが絶対つまずかない!小学校6年間の計算の教え方
こちらは小学1~6年生まで幅広く使える参考書です。算数の計算問題を苦手としている子供は、実は1年生のときからつまずいている可能性が高いです。
そのため中学受験を控えていたとしても、こちらの問題集をじっくりこなしたほうが結果的に近道になることでしょう。
もちろん1年生のうちから使うのもおすすめです。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【文章問題】
中学入試算数の文章問題は、「知っていれば解ける。知っていなければ解けない」ものが大半です。問題集・参考書を使って慣れていきましょう。
中学入試でる順過去問/算数文章題合格への368問(中学入試でる順)/旺文社
中学受験算数の文章題の基礎を固めることができる問題集です。過去問を並べるだけではなく、文章問題を挑むにあたって重要な「図の活用方法・描き方」を学習することも可能です。
きょうこ先生のはじめまして受験算数/数・割合と比・速さ編
公式や図を交えて、中学受験算数ならではの問題(流水算、旅人算など)の解説をしっかり行ってくれる参考書です。
「算数そのものは苦手ではないけれど、中学受験算数のことはあまり理解していない(特有の感覚を掴んでいない)」という場合に特に向いています。
中学入試算数のつまずきを基礎からしっかり「文章題」
こちらも中学受験算数の文章題の基礎固めのために役立つ問題集です。この1冊を全て理解すれば、かなり成績がアップすることでしょう。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【図形問題】
どの中学を受験する場合でも、出題されやすいのが平面図形問題。
難関中学では空間図形問題も出やすくなります。
いずれにせよ、以下に挙げていく問題集・参考書を活用して鍛えていくことをおすすめします。
中学入試でる順過去問/図形合格への304問(中学入試でる順)
平面図形問題・空間図形問題の両方の勉強ができる問題集です。
中学受験算数においては平面図形問題が非常によく出題されますから、この問題集でトレーニングすれば、図形問題が「得点源」となることでしょう。
補助線の引き方で難問がスイスイ解ける! !中学受験算数作業のルール
中学受験に限らず、高校受験などでも、図形問題では「補助線」を上手に引くことが重要です。この参考書はその「補助線の引き方」に特化しています。
ちなみに図形問題が得意だと、問題を目にしただけで自然と補助線をイメージできるようになる場合が多いです。そのレベルを目指してみましょう。
立方体の切断の攻略(受験脳を作る)
平面図形問題と比べて難易度が高い「空間図形問題」に特化した参考書です。
「キット教材」を実際に触りながら空間図形について学ぶことができるため、早く理解できることでしょう。
おすすめの図形問題集をご紹介してきましたが、これらの問題集で物足りないという方は、「中学受験の図形問題集のおすすめは?算数で役立つ問題集を紹介」というページに受験に向けて実力アップするために解く問題集や上級者向けの問題集を紹介していますので、そちらも併せてご覧ください。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【場合の数】
「場合の数」系の問題について苦手意識を持っている子供も少なくありません。
しかし、実は場合の数は「見かけ倒し」でもあり、要領を掴めばむしろ「得点源」になりやすいです。焦らず基礎から勉強していきましょう。
ちなみに小学生の段階で理解しておけば、中学入学後の数学でも大いに役立ちます。
らくらく算数/場合の数(2週間でつかめる受験算数のコツ)
中学受験算数の「場合の数」系の問題の基礎固めができる問題集です。
本来、中学受験の問題集・参考書は「一回解けたら次」という方針で利用するべきです。
しかし、こちらは2週間で完了するほどに問題集自体が薄いですから、(時間に余裕があれば)暗記するレベルで繰り返し解くのもいいでしょう。
きょうこ先生のはじめまして受験算数/図形・場合の数編
場合の数について全く知らなくても理解できるように、解説動画(無料)がついています。
そのため、こちらも基礎固めに向いていると言えます。
場合の数カード+場合の数プリント小学校1~6年
「場合の数カード」が付属しており、「場合の数」系の問題について理解しやすい問題集となっています。
ただ、意外と難易度が高いですから、上の2つの問題集の内容をマスターしてから、こちらを使い始めることをおすすめします。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【規則性問題】
こちらも要領を掴めばスムーズに解けるようになるジャンルです。やはりまずは基礎固めからスタートするべきでしょう。
らくらく算数/規則性(2週間でつかめる受験算数のコツ)
中学受験算数の「規則性問題」の全体像を掴みやすい参考書です。
タイトルの通り2週間もあれば終わりますし、この問題集をマスターするころには成績も上がっているはずです。
単問チェックで中学入試基礎固め/数(整数・規則性・場合の数)
中学受験算数の規則性問題に対して苦手意識を持っている場合でも、この問題集をじっくり解いていくことで、徐々に「得意分野」になっていくことでしょう。
解説が充実していることでも人気です。
中学入試算数よく出る規則性60題
「規則性問題の基礎固めが済んでいること」が前提となっている参考書です。
そのため「上2つの参考書に載っているレベルの問題」を解けるようになってから挑戦することをおすすめします。
また、中学受験を控えた夏休みなどに追い込みで使うのも良いでしょう。
中学受験「算数」でおすすめの問題集・参考書【ハイレベル問題】
最後に難関中学を受験する人に向いている、レベルの高い問題集・参考書を挙げていきます。
もちろん算数好きのお子さんに買い与えるのもいいでしょう。
特進クラスの算数 難関・超難関校対策問題集(新装版)
難関・超難関中学の算数問題を深く分析した上で、「受かるために解くべき問題」を載せている参考書です。
問題が難しく、しかも300問ほどあるため、時間が不足するかもしれませんから、「5分考えてみて全く分からなければ解説を読む」ことをおすすめします。
中学入試 最高水準問題集 算数
問題は非常に難しい(灘・開成レベルの問題も多い)ですが、解説が充実していますし、各問題に「分析」や「出題意図」まで掲載されています。よって、「結局何も分からない」という事にはなりにくいです。
中学への算数
「中学への算数」は月刊誌であり、規則性問題、特殊算、図形問題など、テーマに合う問題が毎月たくさん載っています。
算数関連のコラムや豆知識も掲載されているなど遊び心もあります。
もちろん中学受験算数の勉強にも役立ちますが、早い段階で買い与え始めることで、お子さんの算数への興味がさらに強くなるかもしれません。
まとめ
中学受験「算数」の様々な問題集・参考書を紹介しましたが、自分のレベルに合ったものに挑戦することが大事です。難しすぎても歯が立たず得るものがありませんし、簡単すぎても新しく吸収できるものがありません。
特定の分野ばかり勉強せず、様々な分野の数学について学び、弱点をなくしていくことも重要です。そしてどの分野の問題もバランスよく解けるようになってくれば、難関校に挑戦することも夢ではなくなります。
なお、このページでは算数の問題集・参考書をご紹介しましたが、算数だけでなく、国語・理科・社会といった中学受験の問題集・参考書おすすめ教科別ランキングについて詳しく知りたい方は、そちらのページもご覧ください。